2021年10月10日 (日)

2021年すだちの最終報告~環状剝皮の功罪~

すだちの収穫を8月と9月にツイートして、後は放置になっておりました。

とりあえずTweetしたからまあいいやってなりがちですよね。

 

では、今年のすだちがどうであったか、レポートをしておきます。

最終的には約180個の大豊作となりました。

味も香りも申し分なし。

お伝えしたいことは以下の2つです。


1. 環状剝皮の功罪

収穫した実の大半は環状剝皮をしていない枝から穫れたという事です。
環状剝皮をした枝は、花こそたくさん咲いて、小さな実はたくさんついたものの、大きく育った実はごく僅か。しかも濃い緑にはなりません。

枝の一部も枯れたりしています。

このことから、環状剝皮をメインの幹で実施することはかなりリスキーだと言わざるを得ません。

その一方で、やはり我が家のすだちの木は、環状剝皮をきっかけにして実をつけるようになったと思われます。

今回の例から言えるのは、やはり、木そのものが枯れてしまうリスクのある箇所は避けて、やってみるというのが良いのではないかと思います。

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↑:8/21に収穫したすだち(160個あまり)は各方面に旅立っていきました。

 


2. 少し遅く収穫した実について

今シーズンは、7月から様子見の収穫を何度かした後、8/21に大半の実を収穫しました。

その後、9/24に残った10個余りを収穫したのですが、こちらは酸味や香りが緩やかになりました。

強い香りと酸味を楽しむなら、収穫はあまり遅くない方がいいようです。

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↑:9/24の収穫。黄緑色のは環状剝皮をした枝からの収穫。秋になって黄色くなったのではなく、濃い緑にならなかった。

 


という事で、今年は大満足の年となりました。

柑橘は隔年結果になる様ですので、来年はあまり期待できないのかもしれませんが、もしかしたら、今年は序の口で、来年が豊作の年になったりするかもと淡い期待を抱いております。

 

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2021年7月 6日 (火)

2021年すだちの木の状況( その3 )

その後も順調にすだちが育っています。

そして、「環状剝皮」を行った枝と、そうでない枝で圧倒的な差がついてしまいました。


・環状剝皮をした枝 :
  小さな実の殆どが落ちてしまい、わずかに残った実も生育状況は悪いです。

・環状剝皮をしてない枝:
  大量に実がなりました。


昨年の初めての結実と、今年の大量の結実は、もしかしたら「環状剝皮」が原因ではなくただの偶然という思いが、たまに、ほんの少し頭をよぎったりもしますが、いやいや、一昨年「環状剝皮」をして以降、変化が生じてるんだから、どう考えても「環状剝皮」のせいでしょう!という感じです。

いずれにしても、おおもとの幹ではなく、分岐した先で「環状剝皮」をしたのは正解でした。

◆↓ 環状剝皮をしていない枝 (2021/7/6 )
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◆↓ 環状剝皮をしていない枝 (2021/7/6 )
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環状剝皮をしていない枝は、上の写真のようないい感じです。

一方、

◆↓ 環状剝皮をした枝 (2021/7/6 )
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実も小さく少ないし、葉っぱもまばらです。

◆↓ 大きさの違い (2021/7/6 )
P7060754rs

実の大きさも全然違いますが、葉っぱの色も違います。

とまあ、こういう状況であります。

いつか、環状剝皮をした枝も、たわわに実がなる事はあるのでしょうか???

 

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2021年6月14日 (月)

2021年すだちの木の状況( その2:今年は豊作か?! )

・購入して10数年。まったく実がならなかったのが、
・2019年春に究極奥義『環状剝皮』を試したところ、
・翌2020年に28個の初収穫。
・果たして今年はどうなるのか?

4月の初めに、今年も蕾をつけて、収穫できそうな予感という記事( 2021年すだちの木の状況(その1) )を書きましたが、その後もすくすくすくと育っております。

なにやら今年はかなりの収量が見込めそうな予感!

以前にも触れた事がありますが、環状剥皮をした枝と、していない枝で状況が全く違っています。

■環状剥皮をした枝:
 ① 秋に落葉
 ② 葉はスカスカ
 ③ びっしり蕾がついて花が咲く
 ④ びっしり実がなるものの、とても小さい実ばかり
 ⑤ 2020年は殆ど収穫なし

■環状剥皮をしていない枝:
 ① 落葉しない
 ② 葉はフサフサ
 ③ ところどころに花が咲く
 ④ ところどころに実がなって、大きくなっていく。
 ⑤ 2020年の収穫はほとんどこちら

そうなのです。

環状剥皮をした翌年から収穫できるようになりましたが、大半は環状剥皮をしていない方の枝からの収穫なのです。

そして、その状況は今年も変わっていません。

20210614

それぞれの枝の状況を事例列の写真で見ていきたいと思います。

 

■環状剥皮をした枝:

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↑:4/10 (葉っぱ少な目で、蕾密集)

 

P4140001rsb
↑:4/14 ( 蕾ぎっしり )

 

P4220001rsb
↑:4/22

 

P4250058rsb
↑:4/25

 

P4280081rsb
↑:4/28

 

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↑:5/03 ( 左半分の葉のフサフサした領域は環状剝皮していない枝 )

 

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↑:5/15 ( 密集したまま、小さな実がなりました )

 

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↑:6/05

 

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↑:6/12

6/14時点で、実の直径は4mm~10mm程度。

ポロポロと地面にも小さな実が落ちています。

果たして、どれだけの実が大きくなるのか??

 

■環状剥皮をしていない枝

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↑:4/26 ( だいたいこんな感じでフサフサの葉の中にところどころ蕾が )

 

P4280086rsb
↑:4/28

 

P_20210503_154906rsb
↑:5/03

 

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↑:5/09

 

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↑:5/15

P5150030rsb
↑:5/15

 

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↑:5/22 ( だんだん実がしっかりして来ます。 )

 

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↑:6/05

 

P6120072rsb
↑:6/12

※6/14現在、実の直径は1.5mm~2.0mm程度。

 

とまあ、こんな感じで環状剝皮してない方の枝がいい感じです。

とはいうものの、100%断定はできませんが、2019年の環状剝皮によって実がついたと、今のところ考えております。

今年は結構収穫できそう!

 

 

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2021年4月 9日 (金)

2021年すだちの木の状況(その1)

昨年、究極奥義『環状剥皮』によって、植えて十数年経って初めて実がなったすだちの木。

去年は全部で28個収穫できました。

今年も、状況をレポートしていきたいと思います。

結局、2020年の収穫後、メンテナンス的なことは何もしませんでした。

環状剥皮をしたら、翌年もしないといけないみたいな記事を見かけたりもしたのですが、確信も持てず、そのまま様子見です。

昨年は、秋になって、環状剥皮をした枝の葉は、一昨年同様黄色くなって落葉しました。

Oi000585rs1280
↑:2020.11.07

P_20210305_165951rs1280

↑:2021.03.05

 

環状剥皮の箇所はその後放置していますがこんな感じです。( ↓:2021.4.6 )

P4060067rs1280

 

今月になって、新しい葉っぱや、蕾が出て来ました。

昨年同様、蕾が出来ているのは、環状剥皮をした枝です。

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↑:2021.4.7

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↑↓:2020.04.08

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という事で、状態は一年前と似ています。

なんとなく、今年も収穫できそうな予感。

定期的にレポートしていきます。( たぶん )

 

■過去のレポート

2019.03.27 すだちに実がならないから「環状剥皮」をしてみた

2020.09.06 環状剥皮で、すだちに初めて実がなった

 

◆ちなみに、普段は実家や親戚が送ってくれたりするのですが、買う時は以下のどっちかで買っています。

【楽天市場】阿波のうまいやっちゃ

【yahooショッピング】徳島県物産センター

 

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2020年9月 6日 (日)

環状剥皮をしたら、すだちが初めて実をつけた

我が家の庭にはスダチの木があります。

たぶん10年以上前に、近所のホームセンターで、たしか980円で買いました。

それがいつだったか、記憶がないのですが、鉢で2、3年育てた後、地面に植え替えたのが2008年なので、地面に植えて12年は経っていると思います。

その間、一度だけ、花が一輪咲いただけで、あとはいっさい花が咲かず、実もならずだったのですが、2019年の春に『環状剥皮』なる秘技を試してみました。

ネットで、効果があるかもという記事を見たのです。( ググってみてください )

結論から言いますと、今年(2020年)、実がなりました。

この記事は、十数年目にして、究極奥義「環状剥皮」によって、実をつけたスダチの木の記録です。

*** 大体の年表 ***
■200?.?  ホームセンターで980円で購入
■2008   鉢から地面に植え替え

  :
  :(その後、一度だけ1輪花が咲いただけ)
  :

■2019.03
 ・環状剥皮 実施。
 ・失敗して枯れたら嫌なので、メインの幹ではやらずに、3つに枝分かれしている枝の1本に対して行ないました。

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P_20190324_122935rs  

■2019.06
 ・なんとなく、あまり効果が出ていそうな気がせず、気になって、もう少し、深く剥いでみます。
  根拠はありません。なんとなくです。

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■2019.冬?~
 ・環状剥皮をした枝の葉が全て落葉しました。

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結局、この年は花も咲かず、実もなりませんでした。

環例年との違いは、秋に落葉しただけです。

 

■2020.04
 ・環状剥皮をした枝に、一斉に蕾がつきました。

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■2020.05 ~

 ・環状剥皮をしたところはこんな感じです。

P_20200504_141513rs
 

 ・環状剥皮をした枝で、花が咲きました。

P_20200505_065658rs
 ( 環状剥皮をしていない枝にも、ちらほらと花が咲きます。)

 ・しかし、環状剥皮をした枝の花や蕾は結局殆ど落ちてしまいます。

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P_20200524_142841rs

 ↑:花が落ちた後は、小さな実がたくさんなりましたが、殆どは消えてしまいました。
   落ちてしまったのか、鳥が食べたのか、気が付いたら消えていました。

■ 2020.06 の様子
P_20200603_071137rs

 

そして、環状剥皮をしていない枝にいくつか実がなりました。
この実が育ってその後、収穫に至ります。

環状剥皮をした枝では、2つだけ、ちゃんとした実がなりました。

 

■2020.07 環状剥皮をした枝に成った実。(黄緑色)

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■そして、環状剥皮をしていない枝に成った実。(↓)

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■2020.08.12 試しに一つ収穫してみました

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香りは申し分ないのですが、少し果汁が少ない。
もう少し待ちます。

■2020.08.31 収穫( 21個 )
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P_20200831_104332rs

 

いやあ、苦節十数年、漸く収穫できました。
収穫したスダチは、方々に少しずつ旅立っていきました。


さて、問題は、この後どうするかです。
他の枝にも同じように環状剥皮を施すか、あるいは、そのまま放置か、、、。

今回、環状剥皮が奏功して実がなったという事は疑問の余地がないと思うのですが、環状剥皮をしていない枝でたくさん実がなったのは何故か?

もう少し調べてみたいと思います。

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★2021.10.10追記:
 2021年は豊作となりました。環状剝皮が影響していることは間違いないと思うのですが、実がなったのは環状剝皮をしていない枝で、環状剝皮をした枝にはほとんど実がならないという状況です。

 

 

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2019年3月27日 (水)

すだちに実がならないから「環状剥皮」をしてみた

わが家の小さな庭には、すだちの木がありまして。

すだちは、徳島県出身の人間には必需品ですから、毎年、田舎から送ってくれたり、ネットで注文したりしております。

自分の家ですだちが獲れたらさぞ素敵だろうなと、たぶん、もう10年くらいにはなると思うのですが、近所のホームセンターで、すだちの木を買いまして、初めのうちは小さな鉢で育てていたのですが、一向に実がならないので、何年かして、地面に植え替えました。

後で聞いた話ですが、すだちは鉢植えの方がいいとか・・・。

まあ、そのうち実がなるだろうと気長に構えていたのですが、何年経っても一向に実がなるどころか、花も咲きません。


『咲かぬなら、咲くまで待とう、すだち』


スッゴイ棘がたくさんあって、剪定した後とかゴミ出しにも難儀するし、幾らなんでもこのままではまずい。

ググッてみますと、蝶の幼虫がいたら捕殺するようにという記事を見つけました。

わが家のすだちの木は、アゲハ蝶の楽園です。

毎年、おおくの幼虫が、スダチの新しい葉を食べて食べて食べまくって、すくすくと育っています。

しかし、これを捕殺するのはなんとも忍びない。

昨年は、アゲハの蛹が羽化するところも見たし。

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という事で、さらにググッてみますと、『環状剥皮』なる奥義があることが分かりました。

これは、幹を一定の幅で薄く樹皮を剥ぐというもので、これをやった翌年、1000個採れたとか、凄い記事を見つける一方で、下手をすると枯らしてしまうこともある、なんとも危険な技の様です。


『咲かぬなら、咲かせて見せよう、すだち』


すだちにもなって欲しいし、枯れるのも嫌だということで、大元の幹ではなく、幹から分かれた3つの大きい枝のうちの一本で試してみることにしました。★実は、このことが大変重要で要素となります。

 P_20190324_122929

P_20190324_122935

こんな感じです。

さて、どうなることやら。

<2020.10.15追記>
実を付けました。(その後の様子)↓
環状剥皮で酢橘(すだち)が初めて実をつけた件

 

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