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2018年4月 9日 (月)

日本のホワイトカラーの生産性が低い件

時折、日本のホワイトカラーの生産性が低いという事が話題になります。

古い話で恐縮ですが、まさにそれを実感する体験を思い出したので、書いておきます。

もう随分昔の事です。

会社に入って5年は経ってなかったと思うので、今から25年くらい前でしょうか。

昔の事なので、微妙に違ってるかも知れませんが、ご容赦を。。。


当時、金融関係のSEをしていたのですが、電話番号の編集サブルーチンというものがありました。

サブルーチンと言っても一般の方は分からないと思います。

まあ、excelの関数と思ってください。

たとえば、0123-45-6789という電話番号が遭ったとして、

市外局番(0123)、市内局番(45)、加入者番号(6789)が、excelの別々のセルに入っています。

これを印刷したり、画面に表示したりするときに、いくつかの表示の仕方があります。

たとえば、以下のようなパターンがあるでしょう。

 0123-45-6789

 (0123)45-6789

 0123(45)6789

 0123- 45-6789
 
 0123( 45)6789

 0123456789

たとえば、excelの関数でtelnodispというのを作るとして、

=telnodisp(1,A2,B2,C2)

と書いて、始めの数字のところが編集パターンを示します。

当時、これをなんとも思っていませんでした。

1

2


さて、その頃、シティバンクに口座を開いていまして。

些細な金額でしたが、シティバンクに口座を開くということが、なんとなく格好いい事と思っていたのです。

バブルの崩壊直後くらいでしたから。

で、シティバンクには通帳がありませんでした。

その代わりに、毎月、外貨の売り買いのレポートが郵送されてきました。

そのレポートの右上の隅には、日付と、10桁の数字が印刷されていました。

0123456789

始めは気づかなかったんですが、何ヶ月か経って、「ん? この番号・・・」

そう、私の電話番号だったのです。

それに気づいた時はショックでした。

こちらは、使うかどうかも分からない電話番号の表示編集パターンを何種類も作っていたのに、シティバンクは連番の0123456789だったのです。

ああ、これじゃあ、まったく勝ち目がない、こんなことしてたら勝てるわけがないと、その時強烈に思ったのを覚えています。

それから暫くして、シティバンクから届くレポートも、0123-45-6789になったように記憶していますが、はっきりしません。

レポートは捨ててしまったし、さらにその後、シティバンクは撤退してしまったので。。。。。


私たち自身も、私の接するお客様も、未だに、telnodisp 関数の改善を求めているように思います。

それでは、あきませんよねえ。

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