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2016年9月25日 (日)

浦和地区 秋季演劇発表会

土曜日は、比企地区の高校演劇発表会でして、農大三高はぜひ観たいと思っていたんですが、仕事のトラブルで合えなく撃沈。

それでも、農大は14時ごろからだったので行けるかななどと、一瞬でも甘い考え持っていたんですが、方が付いたのが19時半。

まあ、時々起こることですし、その日に片付いただけありがたいと思いましょう。

そういうこともありましたから、今日は、替わりにどこか行きたい。

他所の地区で貰ったプログラムに、埼玉各地区の日程が載っています。

「浦和」「深谷本庄」「東部北」が今日やっていました。

その中で一番近い「浦和」に行くことにします。

本日の上演は4校ですが、日曜ですし、スタートからの3校を観させていただきました。

拝見したのは以下の●印です。

9/24(土)
 与野高校
 浦和西高校
 淑徳与野高校
 浦和一女高校
 県立浦和高校

9/25(日)
●浦和北高校
●いずみ高校
●浦和南高校
 浦和実業高校

こうしてみると、浦和なんとか高校多いですね。
所沢もそうですが、所沢より多そうですね。


さて、今回の会場は初めてなんですが、お客さんが多い。ここはそういう地区なのか、それとも文化祭がひと段落したからなのか。

しかし、ここは、劇場としていいところではありませんでした。

まず、ホール内が真っ暗になりません。

窓があって、ピンクのカーテンが引いてあるのですが、遮光がまったく不十分です。

暗転している間の動きが丸見えになっていました。

さらに、舞台の背面というか、映画館で言えばスクリーンの部分が、ただののっぺらではなくて、扉になっているような感じです。

舞台も狭くて、袖が見えてしまうし、晴れの舞台がここというのは、気の毒です。

もっと良いところが他にないのでしょうか。

その点、西部Bは恵まれている様に思います。


さて、まずは、、、

■浦和北高校
「広くてすてきな宇宙じゃないか -WHAT A WONDERFUL WOLRD!」 成井豊作

素晴らしかったです。

いい台本ですね。

いい台本を選ばれたのが大きいと思いますが、役者さんたちもそれをしっかりと演じていました。

キャストもみなさん素晴らしい。

観ていて、ちょっとうるって来ましたし、幕が下りた後、隣の席のお母さん、ハンカチで涙拭いてました。

素晴らしい舞台でした。

そのまま、下北とか行って上演しても遜色ありません。

完成度としては、今回の秋季大会で拝見した中ではトップです。

そして、とりわけ圧巻だったのが「おばあちゃん」役の子。ダントツです。

実に素晴らしい舞台でした。

■いずみ高校 「林檎」 生徒創作(?)

うーん。

浦和北と較べれば数段の差があります。

でも、高校野球や吹奏楽などと違って、両校の役者やスタッフの素養に大きな差があったとは思えません。

入った環境の差が、今日の差になったのだと思います。

演劇が盛んで、レベルの高い学校に行って、レベルの高い舞台を作るのもいいですし、右も左も分からなくて、手探りで、試行錯誤で失敗して、ゼロから作っていくのもいいと思います。

得られるものの比較は出来ないのではないかと思います。


以下は気になったところです。

・台本。

創作にチャレンジするのは素晴らしいと思いますが、部の力が今の段階だと、既成のいい台本を選んだほうが良いのではないかと思いました。

今回の台本は、細かい点では、余計なセリフが多い。大きいところでは、なんというか、ストーリーが読めなかった。

始めはホームドラマかと思っていました。

・役者さんと演出

舞台に立って役を演じているという感じがしなかった。(日常のままのセリフだし立ち姿だった。)

・その他

暗転して舞台装置を帰るときの動きが見えすぎ、長すぎ(真っ暗にならない会場の問題もあります)、音出しすぎ。

練習不足( セリフが出てこなかったのは仕方ないですが、次に何するかにまごついている部分があった )


でも役者さんは声は出ていたし、ちょっとしたことがあると、大きく変れるのではないかと思いました。

ぜひ、来年も拝見したいと思います。


■浦和南高校 「十二夜」 シェイクスピア

シェイクスピアに挑むなんてえらいっ。

でも、すみません、後半、寝てしまいました。

半分は、シェイクスピアの所為でしょう。

後の半分ですが、早口で聞き取れない事がかなりありました。

終演後、近くの学生さんたちもそういうこと言ってました。

時間内に収めるためだったのかも知れませんが、これはちょっと惜しかった。

でも、役者さんたちはみなさんしっかりとしていました。


ということで、本日の3本の中では、浦和北が圧倒的に一番。

とりわけ、俳優賞としては、浦和北のおばあちゃんがダントツでした。

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2016年9月19日 (月)

先週の週末と今週の三連休

三連休も後、あと数十分で終わりです。

この三連休、初日は掃除と洗濯に明け暮れた後、久し振りに整体へ。

あわただしく一日が終わり、縁台には間に合わず・・・。

いやいや、あわただしく整体に行ってはいけないですね。

今回は、16時からの予約になってしまったので、終わったら17時。買い物して帰宅した頃には、もう、薄暗くなっていました。

整体というのは、まあ温泉と似たようなところがありますから、バタバタと済ませてしまう様ではいけません。終わった後も、ゆったりと過ごさないと。


で、翌日の日曜は、川越で高校演劇の観劇。

縁台には間に合ったものの、感想書いてたら、縁台ブログまで手が回りませんでした。


そして本日。ダラダラダラダラと、8/13の川くだりの動画の編集をしていたら、夕方になってしまいました。

まあ、雨も降っていますし、なんだかんだで、バタバタして、縁台はお預けとなってしまいました。

という事で、明日から仕事ではありますが、2日行ったら休み。

いいですねえ。

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( 先週の土曜の所沢。所沢って良いですね。奥が深くて。 )


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( 先週の日曜の縁台。 )


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( 土曜日の縁台ディナー。いわしの刺身。 )

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2016年9月18日 (日)

川越坂戸地区秋季演劇発表会

この土日は、「川越坂戸地区秋季演劇発表会」でありました。

受付で貰ったプログラムの表紙には「川越坂戸地区秋季演劇発表会」の他、
「2016埼玉県高等学校演劇中央発表会出場校選考会」(長いっ)に加え、
さらに、「第65回埼玉県高等学校演劇コンクール参加」
と書いてあります。

表紙をめくると、「平成28年度第65回川越坂戸地区秋季高校演劇発表会」。

で、土曜はいろいろ家事などもありまして。更に今朝も、目が覚めると身体がどんよりとしているものですから、2本目から、筑波大付属坂戸高校、川越女子高校、川越高校の3つを拝見しました。

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●筑波大付属坂戸高校 『裏表アバンチュール』
          作:筑坂演劇部(創作)

あらすじを説明するのが難しい。
「妻に捨てられた男が、アイドル目当てにパイ教なる新興宗教に入信して、出世していった先に・・・」
みたいな感じのお話です。

これは中々よかったです。さすが筑坂という感じ。

いやー、よく出来てるし、センスあるし。

去年の「胎内アバンギャルド」と雰囲気が似ています。
こういうのは部のDNAなんでしょうか。


それでも、去年は、圧倒的な存在感の火星人役の子がいて、ぶっとんでる感があったんですが、今年は割と落ち着いてます。

さくら役の子が熱演してたんですが、加えて目を引いたのが、平社員役の子。
帰宅して、去年のプログラムを見てみたら、出ていたんですが、全く思い出せない。


●川越女子高校 『好きにならずにはいられない』 
          作:安保健+名取北高校演劇部(既成)
          潤色:川越女子高校

いじめられっこと女のシーンと、姉と妹のシーンが交互に展開して、実は女が姉で、妹といじめられっこが同級生で、妹は津波に遭ってもうこの世にいない。というお話です。

姉役の子がなかなかの熱演でしたが、さらに気になったのが、たまちゃん(今野)役の子。

やはり気になって去年のプログラム見てみたら、たまちゃん役の子出ていましたが、まったく記憶にありません。

そもそも、去年の川女の舞台の記憶がおぼろげです。

ひもとこうと、去年のブログ見てみたら、川女には触れてもいません。我ながら役立たずなブログ。orz

それでも、去年よりはうんといいと思います。いやいや、すごくいい。

記憶がおぼろげなのに、比較するのは去年の方に失礼なのですね。

今年はとてもかなり良いです。

ただ、ちょっと台本がどうでしょう。

前半もちょっと、ですし、震災との関連も唐突過ぎます。 
 
なんかちょっと臭いというか。

あと、シーンが変るときのセットの移動の仕方が、途中からいまいち。

どうどうと黒子がやるのはいいんですが。

いやでも、その辺は細かい話です。

川女、とてもよかったですね。

 
●川越高校 『タヌキのシッポ -エピソードⅡ-』
          作:阿部哲也(創作)

狼が犬と旅をして、狼の仲間達と出会うものの、種を残すために彼らがやっていたこととは・・・。

みたいなお話です。

いやいや、こちらもよく出来ていました。

主人公のシッポ役の子がなかなかいい味出していました。とてもいい。

セットは動きに立体感を持たせるためなんだと思いますが、ちょっと微妙感ありました。

川高は、なんと言っても去年が凄かったので、較べると、どうしても地味に感じてしまいました。

という事で、どれもよかったんですが、どこも決め手に欠けます。

でも、今回は川女に一票を投じたいと思います。


俳優賞は当然、川女のたまちゃん。

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2016年9月16日 (金)

2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会 ( その5 )

急がないと、どんどん記憶が怪しくなってきます。

日曜は、豊岡、所沢中央、芸術総合の3校を拝見しました。

●豊岡高校  「ある日、僕らは夢の中で出会う」高橋いさを 作(豊岡高校演劇部潤色)
●所沢中央高校「海はじまる」       曽我部マコト 作
●芸術総合高校「いまここから見える君を含んだこのときすべて」(生徒顧問創作)


■豊岡高校

同じ役者の演じる、刑事4人と誘拐犯4人が、始めのうちは、場面が入れ替わりながら、話が進んでいくのですが、徐々に交錯していくお話です。といっても、こんな説明じゃ分からないですよね。すみません。

よく出来ていました。主役の方も良かったし。

よく出来ていたんですが、なんか、ちょっと退屈だった。

ストーリーの展開が単調な分、細かい笑いをたくさん採るような仕掛けが必要だったのではないかと思います。

まあ、台本の問題でしょうし、それ以前に、これは好みの問題なのでしょうけど。

あるいは、ちょっと華がなかったからなのかもしれません。ちょっと地味だった。

でも、実際良く出来ていたと思います。

■所沢中央

さて、所沢中央です。どうでもいい話ですが、朝、電車で座れない時、所沢中央の子を見つけて前に立ちます。そうすると、所沢で座れるので。

ただ、みなさんその事は知っているので、所沢中央の子の前のポジションは狙われます。


さて、本題です。

うーん、なんというか、突っ込みどころ満載の舞台でした。

ちょっとガヤガヤうるさい。ガヤガヤし過ぎ。言葉が重なって聞き取れない。

そのあたりは台本のせいなのか、演出のせいなのか。狙ったのか、調整不足なのか。

まったくもって、改善の余地が大有りなんですが(もしかしたら計算か?)、改善すればその分だけよくなりそうな、たくさんの改善をひとつずつクリアすれば、それはもうとても素晴らしくなりそうな、そんな舞台でした。(全部、計算だったら、ホントすみません。)

キャストは申し分なかったです。特に2年生の二人が良かった。

それにしても、所沢中央は、いじめとか不登校とか、高校生的社会派ですね。

■芸術総合

すみませんっ。今回も2/3くらい過ぎてところで寝てしまいました。
高尚過ぎて付いていけないんでしょうか・・・。

後で観たら、「お勝手の姫」の、七つ森教授も、姫も出ていたのに、観てる最中は分かりませんでした。

たぶんですね、芸術総合は全国に繋がる秋の大会は、当然全国を狙っているでしょうから、こういう感じになるのではないでしょうか。

年末ジャンボとかだと、気負いがなくて、観てるほうもリラックスできるというか。。。


という事で、12校中7校拝見したわけですが、7校からどうしても3校に絞れといわれると、

●所沢高校  「うおーっっ!!」     安永 真由子 作
●所沢北高校 「ひまわり~トコキタ劇版こころ~」(生徒創作)
●所沢中央高校「海はじまる」       曽我部マコト 作

まあ、所沢高校は順当なところでしょう。

所沢北、所沢中央の2校はどちらも、いろいろブラッシュアップすればどんどん良くなるという、ポテンシャルを感じました。
その点、甲乙付けがたい。

今の時点でどちらかを選ぶとすると、所沢中央ですが、あと一ヶ月後にもう一度上演するとしたら、「もしかしたら大化けするかも」的な期待感は所沢北の方が上でしょうか。

極めて難しい。でも、ポテンシャル感の多寡で順番をつけると、期日があって、それに向けて仕上げてきた努力が報われませんから、今回は、所沢中央を推したいと思います。

続きまして、俳優賞。

1.サツキ(所沢中央)
1.奥野さん(所沢北)
1.さくら(所沢)

4.江原(所沢中央)
4.小田ちゃん(所沢)
4.六角さん(所沢北)
4.ピーコ(所沢商業)
4.だーや(向陽)

さて、今回、気づいたんですが、高校生は、高校生を演じるのがやはり一番しっくりくる。有利だと思います。
次が大人。
一番難しいのは、少し年上の、大学生とかを演じる事ではないでしょうか。

その点、所沢北や芸術総合は高いハードルに向かったんだと思います。

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2016年9月15日 (木)

2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会 ( その4 )

■所沢商業高校

さて、土曜の4本目は、所沢商業高校の

「鎖をひきちぎれ」加藤 のりや 作

沢商業高校の舞台を見るのは初めてです。

これは、いずれも死んでしまった犬とインコとカメレオンが、それぞれのお墓から離れられないのだが、お墓を壊して自由を手に入れたものの、飼い主の自分たちへの思いを知るに及んで、戻ってきてお墓を修復するというお話です。

まあ、お話としては、そんなでもないんですが、キャストが良かったですね。

ピーコ役の子が目を引いたし、ポチ役の子も良かった。

途中、やけに間が長いなと思ったら、フリーズして台詞が出てこない場面があったのですが、ご本人は辛かったでしょう。でも、その後立て直して何事もなかったように続いたので良かったです。

部員はたった3人の様で中々大変でしょうけど、ぜひ次も観させていただきたいと思います。

頑張ってください。

■講評

そして、今回、初めて「講評」なるものを観させていただきました。

二人の審査員の方が、各校についてそれぞれご意見を述べられます。

生徒さんたちは、自分たちの番になったら全員起立して「○○高校ですっ。よろしくお願いしますっ!」って。エライですねえ。

良い点はともかく、悪い点については、決して漠然とした事は仰らない。必ず具体的に示していきます。

そして、レベルにかかわらず、それぞれの舞台の中での改善点を指摘されるので、なるほどと思いました。

ですので、割と細かいところの指摘が多いんですが、半分以上の指摘は、「なるほど確かに」か、「そうそう、そうだよね。」と思えるものでした。
中には、「えー、そうか?」とか、「それは個人の好みでしょ?」観たいなのもありましたけれども。

おそらく、お二人とも、元教員の方なんだと思います。

生徒さんたちへの愛情と優しさが染み出しておられました。

という事で、以上、土曜の4校でありました。


明日から、日曜の3校へ続きます。

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2016年9月14日 (水)

2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会の続きの続き

23時過ぎに帰宅して、もう24:30ですから、もういい加減寝ないと・・・。


このブログは、「疲れた~」とかそういうのを散りばめた書き出しにするのが普段なんですが、なんか、今回の高校演劇ネタから、アクセスが急に上がって、いやいや、もしかしたら高校生かもしれない人が見てるのに、疲れたとか、酔っ払ってうんぬんとかを書くのはちょっと気がひけますので封印。


■入間向陽高校

さて、土曜の3本目は、入間向陽高校です。


こちらも偉大な先輩が引退されて、更に顧問の先生も異動されて、二年生は1人。

いったいどうなるだろうかと心配しておりました。


昨年の「鶺鴒物語」は、私の中では年間ランキング1位の作品です。


いったいどんな舞台になるのかと、心配していたんですが、大丈夫でした。

若い人というのは、年寄りと違って、一年で成長するんですねえ。グッと来ました。

そこが、高校演劇のいいところっていう事だったんですね。

今回は、不登校の女子高生が、一歩踏み出すまでのお話です。

その点では、前年の「鶺鴒物語」とほぼ同じです。セットの雰囲気もかなり似ています。

違う点は、こういう表現が適切か分かりませんが、ちょっとサイケな仕立てになっていて、本人にしか見えない子や、本人にしか聞こえない電話の着信とかが出てきます。

で、どうしても「鶺鴒物語」と比べてしまいます。

「鶺鴒物語」の溢れんばかりの優しさや、愛情の様なものは、たくさんは見つけることは出来ませんでしたが、ちょっとサイケ(?)なんだけど、リアルに切ない所とかもきちんと表現されていて(バスケ回想のあたり)、潤色かなとちょっと期待してネットで調べたら台本どおりだったのですが、切なさを伝えるのは台本だけでは出来ないですから、良かったと思います。

でも、なにより、逆風の中で、ここまでの舞台を作ることが出来た2年生の努力や苦労に(たぶんしてるだろう)エールを贈りたいと思います。

koyoは年末ジャンボは出てないのかな? 次の舞台は来春か? それがちょっと残念。


えーと、もう寝ないと不味いので、所沢商業は明日ということで。。。


追伸。

わざとなんだったら、すみません。
だーやの持ち味(?)のぐにゃぐにゃ感が薄れていくのが、少し寂しい。

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2016年9月12日 (月)

2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会の続き

■所沢北高校

さて、土曜の2番手は所沢北高校です。

本当は西武学園文理高校が2番手だったのですが、都合により上演中止。

残念。

所沢北高校、今回は、夏目漱石の「こころ」を、現代の高校の同窓生たちに投影した生徒さん創作の作品です。

「こころ」を選ぶなんて嬉しいですねえ。私、漱石好きなんです。


それで、中々の力作ではあるのですが、ただ、3人も死ぬには、設定が現代ですから、背景として不足ではないかと。

「こころ」を読んだことのある人はいいけれど、そうでない人にはずいぶん乱暴な展開に思えたのではないかと感じました。

「精神的に向上心のない者はばかだ」のキメ台詞も、ちょっと唐突感があったりしまして。


「~トコキタ劇版こころ~」ではあるけれど、タイトルは「ひまわり」。

原作との折り合いをどうつけるかというのも難しいところです。


お話としては、「わたし」は登場しません。一方で、原作には登場しない「奥野さん」という女性が登場します。

この奥野さんがとても重要な役回りです。奥野さんをもっと描いてもよかったのではと思います。

難しい作品を選んだなあというのが率直な感想です。

そんな感じで突っ込みどころは盛りだくさんですが、観終わって感想を書いている内に、なんか結構いい感じの少し手前のところまで行っていたというか、もう少しでかなり凄いところまで行っていたのではないかと思えて来ました。ここまで書けた作者なら、あと2ヶ月悶々とすれば、凄くなったかも。


一方、キャストですが、偉大な先輩二人が引退して、どうなるかと思ったのですが、後輩がしっかりと後を継いでいたし、一年生も加わって、なんかいいですねえ。

奥野さん役の一年生がかなり目を引きました。


実は、この作品は、文化祭の初日の初回公演でも観ていたのですが、その時はかなり時間オーバーで、冗長的なシーンもかなりあったのですが、だいぶブラッシュアップされていました。最後は時間内に終わるのかハラハラしましたけど。

あと、個人的な疑問と細かい指摘・・・

・奥野さんのキャラと六角さんのキャラがあまりに対照的に描かれているのが印象に残りました。

そのあたりの作者の意図はどうだったのか知りたい。


・それと、奥野さんと六角さんのくどいほどの喫茶店のシーン。あれもどういう意図だったんだろう。


・ラストのほうで、六角さんの結婚式っぽいシーンがありますが、流石に衣装替えたほうがいい。

とにかく、気になって、次が楽しみに思える舞台でした。クリスマス公演、楽しみにしています。

明日は、「入間向陽高校」をお送りします。( たぶん )

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2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会

今週土日は、高校演劇 西部B地区の発表会でありました。

去年はもっと観客が居たと思うんですが、今年は、寂しい限りでした。

特に土曜は、前半分の客席もガラガラです。

文化祭と被っているからでしょうか。

Kimg1562

さて、今回の演目は以下のようになっています。

9/9(金)
 狭山経済高校「ソロモンのちっちゃい鍵」 網田 明紘 作
 所沢西高校 「桜、散る恋の季節。」   (生徒創作)
 聖望学園高校「GONGERA」     安藤 聖 作
 
9/10(土)
●所沢高校  「うおーっっ!!」     安永 真由子 作
●所沢北高校 「ひまわり~トコキタ劇版こころ~」(生徒創作)
●入間向陽高校「クレタ島の冒険」     中村 勉 作
●所沢商業高校「鎖をひきちぎれ」     加藤 のりや 作

9/11(日)
●豊岡高校  「ある日、僕らは夢の中で出会う」高橋いさを 作(豊岡高校演劇部潤色)
●所沢中央高校「海はじまる」       曽我部マコト 作
●芸術総合高校「いまここから見える君を含んだこのときすべて」(生徒顧問創作)
 狭山清陵高校「通勤電車のドア越しに ~OL編~」金井達 作 青山一也 翻案
 飯能高校  「M・H・P」       (生徒顧問創作)

※生徒創作で個人名の記載があるものもありましたが、プライバシーに配慮して、記載していません。

今回は、●印の7本を、今回観させていただきました。

ちなみに西武学園文理高校が土曜に予定されていましたが、都合により中止となっていました。


では、感想を・・・。

まず
■所沢高校。

演劇部が秋の公演に向けて準備をしていくお話です。台本が決まらないところから、戦争をテーマに選んで練習していきます。

所沢高校、相変わらずセンスいいです。

そして、さらに、なんかレベル上がっている感じです。

キャストの人数も多いし、割と全員が舞台に居て、劇の内容的にも、レベル的にも、芸総とか、農大三校とか、あっち側に入りつつあるという印象でした。

ただ、前半はとても良かったのですが、後半からの劇中劇がいまひとつしっくり来ない。

これは演じる側と、台本それぞれに問題があるかと。

完璧に演じたとしても、しっくり来なかったでしょうから、3:7くらいの割合でしょうか。

終盤のハイテンションなシーンも、演技としてはビシッと格好いいんですが、入り込めないまま幕になってしまいました。


「高校生が戦争を演じている」のではなく「戦争を演じているの高校生を演じている」訳ですが、そこまでは行けてなかったような・・・。

前半がとてもよかった分、惜しかったです。

それでも、「レベルが上がって、あっち側」という感想は揺るぎません。


次にキャストです。

今回は「贋作マクベス」でマナブを演じた子が、キャストに復帰していました。

マナブの時より成長されていると感じましたが、マナブの方がはまっていた。感がありました。

あと、キャストとしては、さくらを演じた子が目を引きました。

舞台としては、「贋作マクベス」のときより、凄くなっているんですが、個人の感想としては、「贋作マクベス」の方がいい。これは個人の好みの問題であり、台本に起因するものです。

今の彼らが演じる「贋作マクベス」を観てみたい。

と、そんなふうに思ったのでありました。


所沢高校で力尽きたので、次はまた、あした。(たぶん)

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2016年9月 4日 (日)

最後の文化祭

先週はトラブル続きで、もうヘロヘロで金曜にたどり着きました。
帰路、3杯だけ寄り道して、一週間がコンプリート。

で、土日は下の子の文化祭に行っておりました。

いやー、混雑してました。二日間で5,000人くらい入るみたいです。
高校生の子供の文化祭に2日間行くというのは、我ながら抵抗あるんですが、見たいものを全部観ようとすると、理論的に一日では回れないので仕方ありません。

いやー青春、眩しいですねー。

もちろん切ない部分も見えてくるんですが、それもひっくるめて羨ましい。


今日は、人生最後の文化祭かも知れません。

孫が出来て、近くに住んでいて、その頃まで生きてたら、また行ってみたいですね。

という事で、下の子の高校に行くのも、あとは卒業式を残すだけと成りました。

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( 上 : 昨日の縁台  下 : 今日の縁台 )

日が短くなってきました。もう少ししたら、お彼岸ですし。

過去は動かしようはないですが、今と未来はまだどうにかなりますから、来週一週間、頑張って行きましょう。

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