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2016年1月23日 (土)

第51回 高校演劇関東大会観て来ました(1日目)

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正確には、「第51回 関東高等学校演劇研究大会 -埼玉会場-」というんですね。

さいたま芸術劇場まで行ってきました。

雪も降りそうだし、電車で行こうかとも思ったんですが、たぶんかれこれ3週間、エンジン掛けてないし、動かしといた方がいいだろうということで、車で向かいます。

県大会の時はほぼ満車だったんですが、9時頃着くと、駐車場はガラガラです。

今回は遠方の方が多いですから、なんとなく、分かるような気もします。

一方で、開場20分前で長ーい入場待ちの列が出来ています。

今日の上演は、以下の7本。

10:00~11:00 東京 都立町田 「はなさかさん」 松澤美奈子と町高演劇部 作 創作
11:20~12:20 長野 長野清泉女学院 「宇宙の子供たち2015」 クリアウォーター 作 創作
12:40~13:40 新潟 県立長岡大手 「震える風」 田村和也 作 創作
13:40~14:30 昼食休憩        
14:30~15:30 栃木 県立宇都宮女子 「去年を抱きしめてニューイヤー」 小池志織 作 創作
15:50~16:50 栃木 作新学院 「ここにいること」 野口夏実 作 創作
17:10~18:10 埼玉 県立芸術総合 「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」 オノマリコ 作 既成
18:30~19:30 群馬 新島学園 「ブナの花道 -人民の中へ-」 大嶋昭彦 作 創作

全部観ればいいのに、4つ目まで観て会場を後にしました。

最後まで観ると、家に着くのは21時だし、土曜なんで、家でダラダラといいちこんだりもしたいんですよね。

結局は、呑み始めてすぐソファで寝てしまったので、ダラダラもかなわずだったんですが。

さて、では。

流石に関東大会ともなると、レベル高いです。


東京都立町田高校『はなさかさん』 作:松澤美奈子と町高演劇部
津波で、家族を失った博士が、妻と子供たちそっくりの、超高性能ロボットをつくり、ロボットに家族を重ねてしまうお話です。

鉄腕アトムのようです。

台本としては、ちょっとメッセージが濃すぎた感があったのと、これ最後はどう終わるんだろうと思って観ていました。

中々良かったですし、ロボットたちの演技は秀逸でした。

そして、特に小貫愛役の子が良かった。



長野清泉女学院高校『宇宙の子供たち2015』作:クリアウォーター
家庭で虐待されている兄弟が、、空想の宇宙旅行に出るお話です。

いやいや、兄弟の演技が良かったですね。特に弟さんの動きがよかった。

ムーンウォークが上手で、隣の席の女子高生が、おーって、言ってました。

役者の動きやセリフはいいですし、一つひとつのシーンはいいんですが、どうも全体が繋がっていないというか、シーン個々には伝えたい事はあるのでしょうが、全体を通して伝えたいことが見えないところがありました。

通路を挟んだ関係者席のおじさんは、クークーいびきをかいておられました。



新潟県立長岡大手高校『震える風』 作:田村和也

すみません。これは、ほぼ、寝てしまいました。

原発事故を題材にしたお話だったような・・・。

難しい。地区大会で観た、芸総の「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」の上を行く感じで難しい。

こういうの、きっとカテゴリに呼び名があるんですよね。

シュールという感じでも無いんでしょうが。

「解体されゆく・・」にはオペレーションで魅せるところがあったんですが、こちらは動きが無いので、完全に寝てしまいました。

隣の女子高生も、関係者席の件のオジサンも、寝ておられました。


それにしても、地区大会の所沢中央はいじめ問題、川越は太平洋戦争、そして、今日は、津波に、虐待に、原発。

本人たちのチョイスなのか、顧問のチョイスなのか分かりませんが、社会派ですねえ。


ここまで観たところで昼休みです。

午前の部が終わると会場は入れ替えで、いったんホールの外に出ます。
朝買って、食べそびれたおにぎりとサンドイッチを車の中で食べて、午後の部観るか思案します。

午後イチの 『去年を抱きしめてニューイヤー』だけ観ることにしました。

それなら、夕方には家に着いて、ぶんにょり風呂に入ってのんびり出来ます。


栃木県立宇都宮女子高校『去年を抱きしめてニューイヤー』 作:小池志織

夢かなわず東京からUターンした姉と、高3の妹の大晦日から元旦に掛けてのお話です。

いやいやいやいや、これは良かった!

実にいい。

とにかく姉妹がいいし、周りのキャストもすごくいい。

余計なキャストも居ないし、台本とキャストがマッチしています。

セリフにしても演出にしても、いろんなところがとてもとても丁寧で、セットもあっさりしているけどディテールへのこだわりがすごく見えます。

繰り返しになりますが、姉妹がとてもいい。

ただ、惜しむらくは、ホームドラマ的すぎるというか、いろんなことは詰まっているけど、生活のひとコマ過ぎるというか。

伝えたいことが見えてこないというか、この雰囲気や気持ちや感情を伝えたいということなら、もう完璧なんですが・・・。

という事で、本日拝見した中では、『去年を抱きしめてニューイヤー』がダントツでありました。

全然話は変りますが、治水橋から見る東京方面の景色。

凄いいいですね。

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