ブログ移転しました
ブログを移転してみました。
https://www.kaifugun-yamakawacho.net/blog/
です。
保護者でもなく、卒業生でもなく、関連業界で仕事してる訳でもなく、ピュアな部外者100%なのですが、ムサビの「卒業・修了制作展」に3日間も行ってまいりました。
去年、「卒業・修了制作優秀作品展」を観て、キラキラと輝くものがある一方で、カオスがあったりと見ごたえたっぷりだったので、優秀作品を選ぶ前の「卒業・終了制作展」とはいったいどんなエネルギーだったりカオスがあったりするんだろうと、ワクワクして観に行きました。
3時間あれば全部回れるだろうと正門をくぐったのですが、なんとキャンパス全域が展示会場。
木曜4時間、金曜5時間、日曜4時間。計13時間たっぷり堪能しました。
映像系とパフォーマンス系を除けばたぶん展示の95%は拝見したのではないかと思います。
これは、入場者の中でもかなり上位ではないだろうか。
ただ、もうヘロヘロのクタクタのボロボロになりましたので、来年からは多少工夫が必要です。
多少文句を言わせてもらいますと、受付で頂くガイドブックは学科ごとの章立てになっています。
卒制展なので、一番はわが子の集大成を見に来る親御さんや、お目当ての学科がある受験生ファーストだとは思うのですが、私の様な一通り全部回りたいという人間にやさしいガイドブックではありません。
2日目になってガイドマップの存在を知りまして、かなり楽になったのですが、それでも校舎までしか分かりません。
校舎に入ってもどの部屋で展示してるのが分からず、無駄な動きがかなり多い。
少しは痩せるやろ!
と言われればそれまでですし、まあウロウロするのも悪くないとは思うのですが、ヘトヘトになりました。足腰辛い。
例えばですね、アプリをスマホに入れたら、今いる校舎のどこに何があるかとかガイドしてくれるとか。
さらにその中でアンケートや投票ができるみたいなのを、デザイン情報学科とかで作れないだろうか?
これ作ったら、間違いなく、「優秀作品展」へGOだと思うのですが。。。
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さて、それはそれとして、この「卒業・修了制作展」は本当に凄いです。
ここにはですね、ありとあらゆるものがありました。ありとあらゆるものがあるんです。
まず、分野的な幅の広さは一般人がイメージする『美大』とは全く違います。
絵画、彫刻といったいわゆる「芸術」はもちろんあるのですが、木工、金工、ガラス、陶芸などの素材職人系、カッコいい椅子なんかの家具職人系、デパートやテーマパークやらの展示っぽい空間演出系や、舞台美術、イラスト、フォント、新しいコンセプトの車や自転車などのプロダクトデザイン、建築、地域再開発やビジネスのアイデア、CG、映像、照明、書籍、論文、何かのデバイス、そして訳の分からない物など、展示はありとあらゆる領域に渡っています。
照明ひとつとっても、照明装置そのものの追求と、照明をいかに配置するかというのが別の領域になっています。
怒涛の様な種類と量に圧倒されました。
きっと、自分にとってヒントになる何かが潜んでいるに違いない。たぶん。
よく考えてるなあとか、なるほどそういうアイデアがあったかとか、そういうのがいっぱいあります。
この怒涛の量や種類は、「優秀作品展」では体験できません。
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もう一つは、玉石混交ということ。これも優秀作品展にはない多様性です。
画廊の人が名刺を置いたりする絵や、なにやら目を見張る物や、感心してメモ帳を取り出すようなものもある一方で、沢山の普通の物と、中学生の図工の様(と思ってしまう)な物まで、レベル感も多岐に渡っています。
ここに切なさがあります。
一般の大学ではないですから、みなさん志をもって入学されたと思うのですが、4年の間に自分の才能を見限ったり、あるいは快楽に溺れたり、安きに流れてしまった方も少なからずいるでしょう。
情熱を失ってしまったんだろうなと感じる様な作品もあるし、頑張って、悩んで模索したけど満足のいく成果にならなかったという悔しさみたいなものが伝わって来る作品があったり。
目を見張る様な物かどうかは別にしても、最後まで粘り強く丁寧に仕上げているものもあれば、雑に仕上げているものもあり、出来れば全員が渾身の力で、悔いのないアウトプットを出せればいいと思うけど、なかなかそうはいかない訳で、三十数年前の自分の半造作で、投げやりな、やっつけの卒論(美術とは関係ないけど)がフラッシュバックされ、切ない気持ちになったりしてしまいます。
でも、残念ながらうまく行かなかった人も、これから社会に出たら別の領域で新しい未来が、活躍の場があるんだよと伝えたい。
それに完成度はぜんぜん低いけど、なるほどというアイデアに出会ったりもします。
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それと、もう一つ。
ここには、プロフェッショナルとアマチュアの中間領域の何とも言えない世界があるのです。
今はまだ完成されていないけど明るい未来を感じさせてくれもするし、圧倒的でない、もしかしたら手が届きそうな世界。
それはなんとなく理解しやすかったりもします。
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それでは、目をみはったり、感動したものを幾つか上げておきます。
今回ダントツで感動したのは、この2枚の油絵でした。3日間で観た物の中で一番良かった。ずっと観ていられる。凄くいい。
そして、いくつかの展示室がそうなのですが、いい感じで日差しが差し込んでいて、それはそれはいい感じのアトリエになっていて、紅茶を飲みながらのんびりクッキーを食べたくなるような空間になっていました。
そして次がこの小松石の彫刻(↓)。(半分しか写ってないけど)
作者は別ですが、榧(かや)の木の彫刻と小松石の彫刻の組み合わせもまた素晴らしくいい感じでした。
そして、これです。
あと写真はないですが、10号館でみた「piece of ・・・」と12号館でみた「春水」が良かった。
どれも夏の「優秀作品展」でもう一度観たい。
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来年に向けて
今回、1日目2日目は校舎別に攻めて行ったのですが、純粋に感動するような芸術系の展示を観るときと、空間演出やデザイン系、ビジネスアイデアを観るときでは脳内のスタンスが変わって来るので、多分知らず知らずのうちに混乱しました。
芸術系と、デザイン系で観る日を分けようというのが来年の自分への申し送りとなります。
という事で、3日間怒涛の様なインプットでしたが、なにかしら自分の脳にしみこんで、なにかしら反応したりするといいなと思うのでありました。
それと、素敵な大学で学生さんが凄く羨ましい。
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単一作者の美術展や、単一テーマのエキシビジョンに行くより遥かに面白かったです。
来年もまた行こう!
#ムサビ卒展
#武蔵野美術「大学卒業・修了制作展」
巷で大絶賛中の「ドライブ・マイ・カー」観て来ました。
これだけ話題になれば近所のシアターでもそのうちやるだろうと思ったのですが、そうそう待ってもいられません。
居ても立ってもいられず、池袋のシネ・リーブルに行って来ました。
サービスデーで1200円とは言え平日。
前日に予約した時は席の埋まり具合はポツポツだったのですが、劇場についてみるとまさかの満席。
凄い人気です。
隣の席に別のお客がいる様な映画って最後に観たのはいつだろう?
たぶんもう何年も観ていないので窮屈感がハンパなかったです。
別に座席が狭い訳ではないと思います。( 普段はせいぜい3割埋まってればいい様な環境でしか観ないので。)
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それで内容ですけど、実に味がありました。
味があるけど、退屈せずずっと緊張して観ていられました。
娯楽的な映画ではないけど緊張感があるというか。。。
ただ、ほんの少し、終盤で数分だけエモーショナル過ぎてちょっとついて行けない数分がありましたが、とにかく申し分のない素敵で素晴らしい映画でした。
三浦透子さんて知らない方だったのですが、すごくいい味を出していました。
そして、車がまたとてもいい。欲しくなりますSAAB。
濱口竜介監督の作品を見るのは初めてだったのですが、この監督なら「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が撮れるのではないかと、興奮したのでありました。
なんだかんだ、ボキャブラリが貧困ですが、
「この監督なら『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』撮れるのではないか?」
というのが、我ながらこの作品の素敵さを、よく言い表しているのではないかと思うのです。
いやいやこれはなかなか素晴らしかったー。
たっぷり1時間半以上楽しめました。
言語化能力が低くてお恥ずかしい限りですが、とても・凄く・かなり・素敵で・ヨカッタです。
なんか勉強にもなる感じ。
それでお客さんも多かったです(駅から遠いのに)。
会期が1/10までと短いからでしょうか?
そしてお客の95%が若い女性。
10月に行った「たばこと塩の博物館」の杉浦非水展がおばあちゃんばっかりだったのとエラい違いです。
ポール・コックスは1959年生まれの現役で、杉浦非水は大正昭和の人とはいえ、非水の絵は全然今でも新しいと思うのですがどういう事だろう。
たぶん、今回はは平日とはいえすでに冬休み。一方、非水展に行った時は正真正銘の平日だったから?
それにしても、今まで行った美術展の中でも圧倒的に別格的に若い女性率が高いのです。
そして、丈の長いコートや丈の長いスカートの女性がやたら多い。
美大風なのか、デザイン関係の仕事風というか。
その辺りは分かりませんが、なんというか、明らかに特定の職業的セグメントの方たちの様な。。。
しかも圧倒的に山之内すずさんみたいな髪型の人が多いという特殊な空間。
答えは見つからないまま、夕方の美術館を後にしたのでありました。
そして、美術館についても触れておく必要があるでしょう。
板橋区立美術館。
ここに来るのは2020年のボローニャ展以来2度目なのですが、なんとも素敵な美術館です。
(駅からは少しだけ遠いけど)
1/10までなので、ぜひ。
( ちなみに写真撮影当面OKでした )
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001473/4001477.html
太田市美術館・図書館に行って来ました。
お目当ては、「2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
去年、板橋区立美術館で初めて観まして、大いに感動したので今年も行こうと思っていたのに痛恨の見落とし。館のSNSアカウントをフォローしてなかったのか或いはしてたけど埋もれてしまったのか。
という事で、板橋⇒西宮⇒浜松⇒石川と巡回して太田市に辿り着いたところを捕まえました。
今回も、中々に素敵でした。
なんかこう、体内でじゅわじゅわって来ていい感じになります。
どれも良かったのですが、中でも特に良かった作品は以下の二つ。
・ホアン・アーウェン(台湾)の「起きてよ、パパ!」
・サラ・ダイヤー(イギリス)の「灯台」
どの作家の作品も5点ずつ展示されています。
同じ絵本の中から5点選ばれているのだと思います。(たぶん)
これがストーリーが伝わって来ていいんですよね。
私の選んだ2つは5枚の絵が描くストーリーが温かくて素敵でした。
またですね、世界各国の作品が展示されているのも素敵なのです。数えてみたら21か国。
それでも、正直なところを言いますと、昨年の方が良かった。
去年のカタログも売っていたので、もうちょっとで買いそうになりました。
などと、少しけなしてみたものの、やっぱり期待を裏切らない素晴らしさでありました。
コロナの関係で展示会場が一方通行だったというのもありますが、一度観た後、再入場するくらい良かったです。
さて、会場のことにも触れておく必要があります。
今回の観覧料は500円。安いです。
ちなみに、板橋の観覧料が650円、西宮は1200円、石川は800円。かなり値段が違いますね。展示内容に違いはあるのだろうか??
それで、値段は安いのですが、展示に関しては少し残念でした。
スペースの関係でしょうけど、割りと窮屈に展示してあったのと、なにより照明が暗かった。
まあ仕方がないのかもしれませんが、残念でありました。
それはそうと、展示の形態については少し残念だったのですが、ここの図書館は圧巻でした。
コロナで利用時間は展示含めて2時間以内にしてくださいってなっていたので、図書館部分は駆け足だったのですが、ここの図書館は半日楽しめるのではないかと思います。
オシャレで、洗練されていて、素敵で、イカしてました。
嬉しくなってシャカシャカ写真撮ってたんですが、途中で「写真撮影は受付で申請してください」という表示を発見。
もう時間も残り少なかったし、わざわざ申請するのも面倒だなと思ったので、館内写真はありません。
いやー住んでいる市の図書館がこんなだったらどんなにいいかなって思いました。
富士重工のおかげなのだろうか???
という事で、ボローニャ展 & 図書館、ぜひおすすめします。
↓:太田市美術館・図書館のページ
2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
行って来ました。『クナシリ』
↑:公式サイトからの引用画像
ドキュメンタリー映画を劇場で観るのは人生初かも知れません。
前から国後島には興味があったんです。
映画は74分。クナシリの風景の中、現地に暮らすあまり豊かではない人々への淡々と続くインタビュー。
何人かは、日本人が強制退去になった時に子供だった人たち。
インタビューと言っても、割と独白みたいな感じで聞き手の声は殆ど入りません。
現在の生活や政治への不満であったり、戦後間もなくの頃の日本人と過ごしたひと時の記憶であったり、そういう人々の語りが余白たっぷりに続きます。
クナシリの風景は、
・だいたいは曇り空。
・傷んだ舗装。
・木製の電柱にたるんだ電線。
・錆の出た旧式の設備。
・古い家。
・荒れた感じの原っぱ。
そういう荒れて寂れた旧ソ連的雰囲気が風景の中に漂っています。
風景も語りも余白が多いので、何度かほんの一瞬気を失いましたが、それでもかなり濃い余白なので、じわじわ来ます。
時おり日本の寺や墓地の跡が映し出されるのですが、その時を除くと、何十年か前のどこか遠くの場所の様に錯覚して、北海道から僅か二十数キロの海を隔てたところにある現在進行形の風景だという事をついつい忘れてしまいます。
まさに時空を超えたところなのかも知れません。
映画館は、渋谷の イメージシアター・フォーラム
なんか小劇場の様な佇まいの映画館でした。
また、ムサビに行って来ました。
人生通算5回目のムサビです。
もしかしたら、自分の卒業した大学に次いで訪問回数第2位かもしれません。
それで、今回のお目当ては、「助教・助手展2021」
加えて、
「牧野良三 舞台美術における伝達と表現」
更に、
「民俗資料室ギャラリー展示 29 運ぶ 文化とかたち」
おまけに民俗資料室の収蔵庫も拝見させていただきました。
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鷹の台駅を降りると、いつものように玉川上水沿いの小径を歩きます。
イヤホンをして、スマホにはユーミンをセット。
どう考えても『悲しいほどお天気』の歌詞に出て来る「上水沿いの小径♪」はここしかあり得ないという小径を歩きます。
ユーミンは多摩美なのになんでだろうと毎回思う。
それで、過去の4回はコロナの影響で入館には事前予約が必要で、一般/学内で入館可能日の区別もあったのですが、コロナも落ち着いて今回は予約不要で一般/学内の区別もなし。
初めて平日のキャンパスに入ります。
やはり、大学ですから平日に行くとちょっと期待が高まります。
「助教・助手展2021 武蔵野美術大学 助教・助手研究発表」
最初に入ったのはこれです。
なかなか良かった。
前回観た「卒業制作優秀作品展」と比べるとやはりレベルの平均値が違います。
そして、なんというか、学生でもなく、かといって高みに上った人でもない独特の雰囲気がそこにはありました。
「美大の助教・助手というのはいったいどういう立ち位置の人なんだろう」という事にずっと思いを馳せながら作品を見ておりました。
・大学院を出て成績優秀な一握りの人が掴んだ将来を約束されたエリートなのか?
・あるいは、教授や准教授に辿り着くのは一握りで競争のさなかの人たちなのか?
・研究や教育には興味はないけど、作家では食べていけないから就職した天才なのか?
・美術芸術部門の学科であれば、そうそう食べていけないだろうから助手は同期のうらやむ職なのか?
・工芸デザイン部門なら、産業の中でアウトプットして行かずに大学に残るというのはどういう選択なのだろう?
などなど、ぐるぐる想像を巡らせておりました。
それで、前回の『卒業修了制作優秀作品展』とついつい比べてしまうのですが、『展覧会』としては『卒業修了制作優秀作品展』の方が良かったかなと思います。
なんというか、『卒業修了制作優秀作品展』は、この作品をアウトプットした人は、大学に残るのか? メーカーでデザインの仕事に就くのか? 或いはデザイン事務所に就職するのか? それとも高校の美術の先生になるのか?
『優秀作品』というフィルターに残った人であったとしても、恐らく自分の才能に見切りを付けて、あるいは就活で願いかなわず、全く関係のない業種職種の会社に就職して、趣味としてやって行く人もいるだろうな。
そういう、少し切ない思いとか、その一方でこの中に世界的に有名になる人がいるのだろうか的なワクワク感とか、そういうのがまざりあって、じゅわーっと見て回ったのですが、そういうのが「助教・助手展」にはあまりないわけです。
我ながら何に期待しているんだろう?
まあ、私自身が「美大の助教・助手」の立ち位置を想像しきれなかったからなのかも知れません。
実際のところどうなんでしょう?
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さて、最後に少しだけ、展示作品についても触れておきたいと思います。
作品はどれも素敵で印象的なものでした。
特に印象に残ったのは、
・波、泡沫、そして… (↓の右のやつ)
・断片的な記憶の景色
・so fine
中でも、「波、泡沫、そして…」は釘付けになりました。
『卒業修了制作優秀作品展』にしても今回の『助教・助手展』にしても、作家や作品のテーマ縛りの展覧会と違って、作家の属性縛りで、芸術から工芸やデザイン、空間演出、映像まで幅広く展示されるのっていいですね。
すっかりはまってしまいました。
↓:こんな感じで幅広い
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「牧野良三 舞台美術における伝達と表現」
同時開催だったのがこちらです。
中々素敵で、普段高校演劇で観ているものとは別格です。
高校演劇を観に行って、素敵な舞台装置だった時に、単に「いいなー」と思っていただけだったので、ハイレベルかつ、完成までのプロセスが感じられて良かったです。
実は、高校演劇を観るときに、顧問の先生の関与度の高さを強く感じる舞台は、なんとなく好きではありませんでした。
トータル的なところもそうですが、舞台装置的なところにもそういう気持ちがあったのですが、今回の展示を観て、レベルの高い舞台美術を部員の生徒に見せるという事は、大事な事なんだなあと、思いを新たにしました。
コロナが鎮まって、また高校演劇を観に行ける様になったら、舞台美術についてもよく鑑賞したいと思います。
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「民俗資料室ギャラリー展示 29 運ぶ 文化とかたち」
おまけに民俗資料室の収蔵庫も拝見させていただきました。
ここも良かったのですが、「民俗資料室の収蔵庫」の見学が更に良かった。
収蔵庫内には授業で学生さんがいたりして、なんか、じゅわっと来ます。
三十数年前の学芸員の実習を思い出しましたー。
■武蔵野美術大学について
さて、今回は初の平日のキャンパスでした。
これまでは日曜か、平日だったとしても夏休み期間だったので、普通の平日の美大のキャンパスに大いに関心があったのですが、結構閑散としていました。
少しだけ学生さんと話す機会があったので、まだオンラインなのかと聞いてみましたら、もうそういうことはなくて学生は普通に来ているけど、単に寒いから外に出ていないと思いますとの事でした。
やっぱりインドア人間たちなのか??
音楽サークルが練習してたりするのだろうかとか思ったりしていたのですが、やはり美大。
エレキギターの音が聞えてきたりはしませんでした。
ここのキャンパス、せっかく郊外の大学なのだから、もう少し広くてもいいかなと思いますが、もはや今更仕方ないですね。
たっぷり2時間半楽しめて、しかも無料。
凄く良かったです。
写真はほぼ全域で撮影可だったのですが、SNSに上げまくるのも少し気になったので、アップの写真は外しました。
昔、犬を飼っていました。
コーギーペンブロークの女子です。
彼女が廊下やリビングを歩くと、フローリングに爪が当たってカサカサと音がしました。
いつもカサカサさせているので、たまに「カサカサ」と呼んだりしていました。(本名はもも)
ももはもう何年も前に向こう側へ行ったのですが、今月に入って夜リビングで寛いでいるとカサカサという音がするんです。
たぶん、エアコンの風が何かに当たってカサカサさせているんだろうと思って、それらしいところを調べてみたのですが見つかりません。
そして昨夜、リビングで焼酎のロックを飲んでいるとやっぱりカサカサという音がします。
その音は、ももがうろうろしている時のカサカサ音とほぼ同じなのです。
お酒を飲んでいるのも手伝って、もしかして、ももが何か伝えたいことがあってやって来たのだろうかと思い始めました。
それで、試しに「もも」と呼んでみました。
ももは現れませんが、やっぱりカサカサという音がします。
それから暫くの間、ももに話しかけて、少し会話して、何とも言えない懐かしい幸せな気持ちになりました。
あれは絶対ももに違いない。
そして、今日、カサカサの正体が分かりました。
カレンダーがエアコンの風で不規則に揺れて壁に当たっていたのです。
先月までは2枚あったのでエアコンの風に反応しなかったのが、最後の1枚になって風で動くようになったのです。
床の方しか見ていなかったので気付くのが遅れました。
ちょっと残念です。もしかしたら、ももが何か言いに来ていたのかなと思っていたので。
でも、昨夜は本当にももが来ていたのかもしれません。気配も感じたし。
もう、来年のカレンダーは買ったのですが、何としても同じカレンダーを見つけないといけません。
そうしたらまた、来年の12月も、ももが来てくれる。
今年もキャンプには行かず仕舞いかと思っていたのですが、日曜に突如としてテンションが上がり、『ヨシ行こう!』となりまして。。。
ただ、思い立ったのがお昼近かったものですから、せっかくなら、明日朝から行こうと。
天気予報を調べてみると、気温以外は申し分ありません。
ちなみに行くとしたら群馬県の「ひするまキャンプ場」というところでして、直火もOKな寂れた感じのある、味わい深いキャンプ場です。
日曜の内に道具を点検したり、多少準備をしまして、行く気満々。久しぶりにキャンプかーと楽しかったのですが、今朝起きてみると微妙に寒い。
別に予報が外れて寒い訳ではなく、予報通りに寒いだけなのですが、テンションは急低下。
それでも、午前中いっぱい、行こうかどうしようかと30分置きにgooglemapやら天気予報やらググったりしておりまして、行くのを止めようと決めた後も、だんだん気温が上がってくると、やっぱり行こうかなとなって、バッグに寝間着を詰めるところまで達したのですが、最後は『もう結構遅くなったから無理かな』と時間切れ。
という事で、今年もやっぱりキャンプに行かない訳ですが、なんだかんだ、中々キャンプに行かない理由が分かってきました。
もちろん、寒いというのはあるのですが、そもそもなかなかテンションが上がらない理由があるのです。
例えば今回だと、キャンプのお目当ては直火の焚火をして、パチパチと薪のはぜる音を聞きながら、マシュマロを焼きつつ、シェラカップでウイスキーをちびちびやるとう事であり、そうやっていい感じな夕方から夜を過ごすという事な訳ですが、それを思い浮かべるといい感じではあるのですが、どこか冷めている部分もありまして、それは、
『いくら寂れたロケーションでシーズンオフで空いていたとしても結局は所詮キャンプ場ではないか。』
という事なのです。
もちろん雰囲気は違いますし、自然に近い場所ではありますけれど、結局は、
『ディズニーランドの延長線上にある場所』
だと思ってしまうのです。
夜の帳が下りれば、まばらにしかいない他のお客の灯すランタンが遠くに見えるくらいで、自分の半径数十メートルは大自然の中と見紛うばかりではあるのですが、冷静になると、ソロストーブの宣伝動画とは、だいぶ様子は違います。
満天の星を見るために高原のキャンプ場に泊まるとか、他に目的があればいいのですが、キャンプそのものが目的で、キャンプ場に泊まるというのは、なんかこう、どこか違和感があるというか、引っかかってしまうのです。
なんででしょうね。
もう少しキャンプ慣れしてくると構えなくなって、また違った地平が見えてくるのかなとも思うのですが、なかなか難しいのでありました。
財布を拾いました。
小銭入れ。道に落ちていたんです。
ネコババする気はありませんが、交番に届けるのも面倒です。
よっぽど見て見ぬふりをしようと思ったのですが、次に拾った人が届けてくれるとは限らないし、もしそこそこのお金が入っていて、それが落とし主の元に戻らなかったら大いに気の毒だという事で、一応、中を改めさせてもらったら正方形に折りたたんだお札も入っていたので万事休す。
とりあえず用事を済ませて帰宅した後、googlemapに『交番』と入力しました。
交番が3つと警察署がひとつ表示されました。
一番近いのは最寄り駅の交番です。
しかし、交番って駐車場がないじゃないですか。
チャリで交番に行くか、車で警察署に行くか。。。
小銭入れひとつ届けるのに警察署に行くというのもなんか大袈裟です。
でも、交番って、「ただ今出かけております。緊急の場合はこの電話で〇〇警察署に電話してください」みたい札が掛かっていることがあるから、そうなったらいよいよ面倒だと思いながらも、まあ、とりあえずチャリを漕いで最寄りの交番に向かいます。
幸いにして、交番にはお巡りさんがいらしたのですが、先客が二組いて対応中。
アイコンタクトしたらお巡りさんが出てきてくれて、「財布拾いましたーっ」っていうと、「今立て込んでるのでしばらくお待ちください。」との事。
はいはい。暇なので待ちますよ。
という事で、Twitterで『財布 落とした』とか検索しながら待ちまして、暫く待って交番の中に入った訳です。
前置きが長くてすみません。
それで、かくかくしかじかとお話ししますと、これにご記入くださいと、紙を渡されます。
今にして思うと、たしかA4だったような・・・、あれ、役所ってB5じゃなかったっけ。
それで、色々〇で囲む設問があるのです。
1. 落とし主が現れたらお礼がいるかどうか?
2. 落とし主にあなたの氏名連絡先を教えていいか?
3. 落とし主が現れたらそのことを知らせて欲しいか?
4. 3ヶ月経って落とし主が現れない時、貰うかどうか?
他にもいくつかありました
まあ、お礼なんかは要りませんよね。名前を教えるのは嫌だし。
ここまでは簡単です。
落とし主に戻ったら教えて欲しいかには〇をしました。
うーん、これは人間の弱さというか。つまり、自分の行いが誰かの役に立ったのか、無駄だったのかを確認したいという事ですよね。
そして問題は、「3ヶ月経って落とし主が現れない時、貰うかどうか?」
これは1秒くらい迷いました。
でもまあ、そんな他人様の物を頂くのはなんか気が引けるという事で、貰わないに〇をつけました。
後で確認の段になって、私が貰わないとどうなりますか? と尋ねます。見当はついていたので、「国庫に入るのですか?」と聞いたらた巡査部長は「そうです」。
まあ、コロナでいろいろ歳出が膨らんでいるから国も金が要るだろうと、「では国庫に」と答えます。
こんな感じで交番を後にした訳ですが、はたと思いついて、後ろ手に閉めた引き戸をいそいそと開けて、「あのう、こういうのってSNSとかでつぶやいた方がいいんですよね?」
いやー、50半ばのオッサンが、一度決着した後に、わざわざ入り口の戸を開け直して問いかけるレベル感なことではないですよね。
でも聞きたかったのは、SNSでつぶやくときに、いうべきことと、言わない方がいいことを確認したかったんです。
あまり詳細をつぶやいて、本当の持ち主ではない人が名乗り出ても良くないしとか。
よく考えれば、本当の持ち主でない人が、リスクを冒して交番にわざわざ取りに来ますかね!
それでも、こういうハッシュタグをつけるといいとか、こういう内容はつぶやくべきではないとか、警察にはそういう知見があるかも知れないじゃないですか!!
ただ、50半ばのオッサンがしょうもないこと聞いてしまったというのが先に立って、ほとんどなにも言われない内に、ですよねですよねと言って交番を後にしたのでありました。
さて、いよいよここからが本題です。
結局ですね、いろいろググってつぶやいた訳ですが、いざ呟いてみると、いろいろと妄想が膨らみますよね。
・実は、あの小銭入れには、大がかりな麻薬密売に関するマイクロSDが縫い込まれていて、闇の組織から狙われてしまうとか。
・落とし主はストーカーで、特定されてヤバいことになるとか。
いやいや、オッサンあほちゃうか!ですよね。
それで、やっと、漸く、「3ヶ月経って落とし主が現れない時、貰うかどうか?」に関する事ですが・・・。
実はあの小銭入れは、古代メソポタミア文明で王妃が使っていたもので時価数十億円する物だったりしないだろうか?
そこまで凄いことはなくても、実は数千万円とか、実は数百万円とか。
或いは、実は落とし主は、孫さんとか三木谷さんとか柳井さんとかで、しかも超スーパー思い出の品で、元値は1000円だけど「是非お礼をしたい。この小切手に好きな金額をお書きください」とかにならないだろうか?
とか。
もしかして、私は人生最大のチャンスをみすみす棒に振ってしまったのかー。とか。
さらに、つぶやいたことで、「これで、警察が検索すれば、私の身元がバレてしまう。公安部に目を付けられたらどうしよう。」とか。
今回、自分のプライバシーを落とし主に教えないに〇をしましたけれども、つぶやいてしまったら過去ツイから身元が特定できてしまうし、なんか、NetFlixのオリジナルサスペンスドラマみたいになったらどうしようとか。
妄想はとめどもなく拡がっていくのでありました。
なにはともあれ、落とし主にの元に戻ることをお祈りいたします。
すだちの収穫を8月と9月にツイートして、後は放置になっておりました。
とりあえずTweetしたからまあいいやってなりがちですよね。
では、今年のすだちがどうであったか、レポートをしておきます。
最終的には約180個の大豊作となりました。
味も香りも申し分なし。
お伝えしたいことは以下の2つです。
1. 環状剝皮の功罪
収穫した実の大半は環状剝皮をしていない枝から穫れたという事です。
環状剝皮をした枝は、花こそたくさん咲いて、小さな実はたくさんついたものの、大きく育った実はごく僅か。しかも濃い緑にはなりません。
枝の一部も枯れたりしています。
このことから、環状剝皮をメインの幹で実施することはかなりリスキーだと言わざるを得ません。
その一方で、やはり我が家のすだちの木は、環状剝皮をきっかけにして実をつけるようになったと思われます。
今回の例から言えるのは、やはり、木そのものが枯れてしまうリスクのある箇所は避けて、やってみるというのが良いのではないかと思います。
↑:8/21に収穫したすだち(160個あまり)は各方面に旅立っていきました。
2. 少し遅く収穫した実について
今シーズンは、7月から様子見の収穫を何度かした後、8/21に大半の実を収穫しました。
その後、9/24に残った10個余りを収穫したのですが、こちらは酸味や香りが緩やかになりました。
強い香りと酸味を楽しむなら、収穫はあまり遅くない方がいいようです。
↑:9/24の収穫。黄緑色のは環状剝皮をした枝からの収穫。秋になって黄色くなったのではなく、濃い緑にならなかった。
という事で、今年は大満足の年となりました。
柑橘は隔年結果になる様ですので、来年はあまり期待できないのかもしれませんが、もしかしたら、今年は序の口で、来年が豊作の年になったりするかもと淡い期待を抱いております。
先週の日曜日、人生で初めて浦和に行ってまいりました。埼玉県民になって30年余りになるのに、ピュアな冠のない浦和駅には下りたことがなかったのです。
目指すは「うらわ美術館」。
目的は「ブラチスラバ世界絵本原画展」です。
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/exhibition/whatson/exhibition/p080828.html
もともと絵本が好きな訳ではなかったのですが、去年、ボローニャ展を観に行ってから魅せられてしまいました。
どうして気付いたかはよく覚えていません。SNSで流れてきたような気もするし。。。
面白そうだなと思いつつどうしようか迷っていたら、板橋区立美術館の今年のボローニャ展が一週間前に終わってしまっていることを発見してしまいました。
なんと。ショック。ガーン。
板橋区立美術館のtwitterアカウントはフォローしていたのですが、フォローしているだけだと、むしろ見落とす確率の方が高いと気付きました。
冬に群馬に来る様なのでそちらに行くしかありません。
そういう余儀なき事情もありまして、これも何かの縁だからブラスチラバに行っておこうと。
それに、ブラスチラバってなんか響きが素敵ですよね。
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「ブラチスラバ世界絵本原画展」というのはなにやら有名らしいです。
「・・・ブラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクール・・」だそうです。
入り口で料金620円を払って中に入ると、まずチェコの作品がいくつかあって、その後がスロバキアの作品、そしてコンクールで賞をとった作品が続きます。
日本から出品された作品も何点かありました。
お客さんはそれなりに入っていましたが密が気になる様な距離感ではありません。スーパーより空いています。
小さい女の子を連れた若いお母さんが作品に見入っていて、女の子は全く関心がなさそうで、お母さんは立ち止まってじっくり見たいのに女の子に引っ張られてじっくり見えないという何とも微笑ましい景色が素敵でした。親子はあっという間にいなくなってしまいました。
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それでは漸くここから感想です。
チェコとスロバキアの作品ですが、なんとなく、東欧っぽいうっすらとした寂寞感と、ほんの微かな旧社会主義陣営的な雰囲気、それから、1960年代のポップアート的な空気感が少しありました。
どれもそれなりによくて、時々、そこそこいいなと思うものもありました。
その後の入賞した作品とか、日本人の作品になって来ると、そういった微かな雰囲気の半分はどこかへ行ってしまいました。
それでですね、どれもいいんですが、去年観た「ボローニャ展」と比べるとなんだか感動量が少ない。
なんでだろうとずっと考えておりました。
その答えはそれから何日かは分からなかったのですが、今日になってやっと分かりました。
なんか、ブラスチラバ展は成熟してる感があるんです。一方ボローニャ展は若々しい。
初めは、去年観たボローニャ展の方が、全般に作品の彩度が高いという事かなと思いました。
そのせいもあるでしょう。
でもはたと気づいたんです。
もしかして、ブラスチラバ展は大人の作品が並んでいて、ボローニャは若い人の作品なのではなかろうかと。
慌ててボローニャ展をググると、「・・世界中の新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています・・」などと書いてあるではないですか!
ああ、なるほどそういう事だったのか。
きちんと裏は取っていないですが、なんとなく確信に至りました。
先月、武蔵野美術大学の卒業修了制作優秀作品展に行ってなにやら凄く感動して、もしかして自分は成長過程の前半にいる若い人の作品が好きなのではなかろうかと薄々思い始めていたのです。
だとすると、高校演劇が好きなのもつじつまが合う。
ボローニャ展もそういう事だったのかと、妙に晴れやかな気分になったのでした。
それはそうと、ブラスチラバ展もとてもいいですし、財布にも優しいお値段なのでぜひ行ってみて下さい。8/29までです。
それで私が一番印象に残っているのは、日本人のさかたきよこさんという方の、サイレントアニメーションの作品でした。
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さて、浦和の事にも触れておかなければなりません。
今回は、西口だけ歩いたのですが、なんという「溢れる田舎町感」なんでしょう!
「地方の県庁所在地的な感じ」が沁みだしています。
よくよく考えたら、浦和は「地方の県庁所在地」とも言えますが・・・。
コンパクトで、人の数もちょうどよくて、自転車に乗ってる地元の方の割合もちょうどいい。
時間もゆっくり流れる感じで、実に味のある昭和な本屋さんがあったり、街角で昼間から飲める焼鳥屋さんがあったり。
電車に乗って来ているだろう人たちも、そんなに遠くからは来ていない的な余裕があるというか。
いやー、浦和、機会があれば軽く飲んでみたいと思わずにはいられない所でありました。
ここまで読んでくださる方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、長文にお付き合い下さりありがとうございました。
思うところあって、過去10年以上365日飲酒していたのを、今年の3月から週5休肝にしました。
自分には絶対無理と思っていたけど、案外出来るもんですね。
5か月たって、概ね通常の週は4日休肝、日中汗をかくようなイベントがあった時はこの限りではない。
というところで安定しました。
暑くなってからは、月に15日休肝といったところでしょうか。
通常の場合、金土日と飲んで、月-木は休肝です。
最近は暑くなって昼間汗をかくことが多くなって、週2休肝になったりしていますが、そういうことを経て、気づいたことがあります。
私は、20年に渡って「いいちこ」をこよなく愛しておりました。
外のみの時は、薩摩白波とか、黒霧島とか、芋焼酎を飲むこともありますが、家では基本、いいちこでした。
やっばり『いいちこ』。なんといっても『いいちこ』です。
もちろん黒霧島は美味しいのですが、毎日飲むには味があり過ぎる。
『毎日飲むならやっぱりいいちこ。』
そう思っていました。
ところが、飲酒が週2~3日になると、いいちこではなんか物足りない。
それで、『いいちこ日田全麹』『喜界島』『れんと』といった焼酎を飲む様になりました。
もともと『れんと』は好きだったのですが、この3つは実に美味しい。
『日田全麹』は麦ですが、レギュラーな『いいちこ』とはちがって味が濃いです。
『喜界島』『れんと』は黒糖焼酎で、芋焼酎ほどのパンチはありませんが、やっぱりレギュラーな『いいちこ』よりは味があります。
『れんと』って本当に美味しいですよね。
それで、日田全麹3:喜界島2:れんと1 の割合でローテーションするようになりました。
れんとはちょっと高いから頻度が落ちています。
もうこのパターンに落ち着いたのかなと思ったのですが、今週は火曜木曜と川下りに行った関係でお酒を飲みまして。
金曜土曜は普通に飲みますから、飲酒量と回数が増えました。
するとどうでしょう!
あんなにちょうどよかった『日田全麹』がなんかかなり濃い。
味が濃い。
なるほど、そういう事だったのかと、確信した瞬間でした。
毎日飲むならレギュラーな『いいちこ』なのです。
なんだかんだ、僕の愛情としてはレギュラーな『いいちこ』に注がれています。
半生で何リットル飲んだでしょう。
日常酒の王様です。
しかし、健康で長生きするには、レギュラーな『いいちこ』では物足りないなっていう状態がいいんだと思います。
うーん。今日はレギュラーな『いいちこ』が飲みたいという事ですが、『日田全麹』飲んでいます。
普段は、ダラダラとして、直ぐにはブログに書かないんですが、素晴らしいものを観てしまい、会期にも限りがあるので、微力ながら世に知らしめないとと書き始めました。
月曜にここに行って来ました。
武蔵野美術大学。
『 令和2年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作 優秀作品展 』
語彙が貧困で全く持ってお恥ずかしいのですが、これは良かったです。なんか凄い感動しました。
もちろん展示物そのものも素敵なのですが、美大の学生さんの卒業・修了制作というのが、なんとも言えない感覚をもたらしてくれます。
夢や希望を持って入学して、4年或いは6年経って、しっかりと歩んだ人もそうでない人もいて、大学に残る人も社会に出る人もいて。
『優秀作品展』だから、卒業生平均よりもいい作品を作った方々なんでしょうけど、それでもやっぱり、夢に近づきつつある人と、夢を鞄に仕舞った人がたぶんいて、さらに、この作品展に自分の作品が辿り着かなかった人もいて、そういうのが混ざった感じが伝わって来て、何とも言えない感覚になります。
私は美術はもとよりデザイン工芸にも疎いので、作品の優劣は分からず、いいと感じたかどうかだけになるのですが、凄いいいものもあれば、普通にいいものや、よくわからない前衛的なものあったりするし、凄くいいものでなくても、何かを生み出そうと頑張った余韻が残っていたりして、どの作品も見入ってしまいます。
それで、美術大学という事ですけれども、純粋に美術( ARTとしての美術というか、絵画や彫刻的なもの )はむしろ少なくて、デザイン・工芸の領域のものが多くを占めていたように思います。関心が心の内側というより、社会に向いているといいますか。
さらに、Webサイトであったり、研究成果を本にしたものであったり、パフォーマンスであったり、CGであったりと、Outputの媒体も多様で面白かった。
展示物は卒業終了制作展からの抜粋・部分展示という事で、全体が見えなくて残念に思うものもありました。
一般の方向けの公開は、7月20〜25日、8月1日、8日という事なので、これは凄い山盛りお勧めしまくります。
※入館は無料ですが予約が必要です。↓
https://www.ocans.jp/musabi?fid=IjGCkZ5m
それで、この手の物をみたら、どうしてもマイベストを決めたくなります。
もっとも心に残ったのは、『Seam of skin』という、ポリスチレン樹脂を薄く切って着色して木目のような風合いにした材料で作った家具。
椅子と、幾つかの断片の展示しかなかったのですが、紹介用の動画が素晴らしかった。
自分は、この作品そのものと、この動画のどちらに感動したのか、分からななるくらい素晴らしい動画でした。
家に帰った後、ググってみたら、動画が見つかりました。( もしかしたら展示と音楽は違うかも )
https://jp.idreit.com/diploma/2021/furniture-design/seam-of-skin-by-chiaki-yoshihara
会期中にもう一度行ってみたいと思う様な、作品群でした。
私のツイートに、いつも過分ないいねをくださる、高校演劇つながりのよよぎさんがブログにYouTubeを貼っているので、真似をします。
まずこれ。
1000万回再生でも不思議はないのに、なぜか96,744 回( 2021.07.16現在 )
CDでもD/Lでも買えるなら買うんですが、なぜか売ってない。
中でも、Ladyが凄い。( 22:27)
【時と間】Ohzora Kimishima and Alina Saito /君島大空 and 斎藤アリーナ Dir:Jumpei Ishihara /石原淳平
防水デジカメ買いました。
何台目だろう。
2019年のシーズン終了間際に、2015年の秋に買った「SONY Cybershot TX30」が、念願の四万十川キャンプツーリングのスタート前によもやの故障。(泣)
メーカーに送ったものの、修理不能との事。
後継機も発売無しという事で、食指を動かすものが見当たらず、2020年は、十年以上前に第一線を退いた、FUJI FinePix Z33WPを現役復帰させて使っておりました。
しかし、あまりにも旧式機種で、切なすぎるという事で、とうとう買う事にしました。
買ったのはこれです。
コダック PIXPRO WPZ2
ケーズデンキの店舗で買いました。
Cybershotの後継機さえ出ていれば一択だったのですが、今回は下記の3機種が候補となりました。
「ニコン COOLPIX W300」・・・・・29,800円
「富士フィルム FinePix XP140」 ・ ・25,800円
「コダック PIXPRO WPZ2」 ・・・・18,000円
( 価格は店頭での税抜き値札価格 )
事前のリサーチはCOOLPIX W300と、FinePix XP140。
家を出た時点でこのどちらかにしようと思っていて、逡巡の末、ほぼCOOLPIXを買いそうだったんですが、思わぬ伏兵の「コダック PIXPRO WPZ2」を買ってしまいました。
結局、持病のケチケチ病が発症してしまったという事になるのですが、一応、今後のために検討プロセスを残しておきます。
◆◆要求事項◆◆
1) 3万円程度以下
これはですね、川下りに持っていく以上、カメラは消耗品と考えております。
これまで川に奉納したデジカメは、計4台。他に故障・浸水が2台。
高いのを買う気になれません。
★WPZ2 1ポイントget
ちなみに、4台の流失は以下となっています。
2013/07 Nikon AW100 利根川 月夜野矢瀬親水公園付近で流失
2014/11 FUJIFILM FinePix XP60 道志川 大渡キャンプ場付近で流失
2015/07 SONY Cybershot TX20 荒川 野上 洗濯機の瀬で流失
2017/06 SONY ActionCam HDR-AS30VR 宝川にて流失
発見された方はお知らせください。
2)広角(28mm以上)
やはりこれは重要です。28mmでは物足りない。
W300は24mm、XP140は28mm、WPZ2は27mm
( それまで使っていたCyberShot TX30は25mm )
★W300 1ポイントget
3)起動時間が短いのがいい
これはですね、誰かが沈した時など、さっと取り出して、スイッチを押して直ぐに起動することが望まれる訳です。
店頭で確認した感覚は、
W300 > XP140 >> WPZ2
★W300 1ポイントget
4)普通に防水防塵耐衝撃性能
各機種に性能差はありますが、そんなに気にしてない。
5)WiFi
各機種ともにあり。
6)動画が4K
W300・・・4K
XP140・・・4K
WPZ2・・・フルHD
★これで、WPZ2はあまり視野に入っていなかったんですが、「なんか所詮コンデジで4Kって言っても大したことないのでは」という気がしてきてしまいました。
7)タイムラプスが撮れる
W300・・・〇
XP140 ・・〇
WPZ2・・・×
★この項目は、お店に行った時に忘れていました。
★2021.07.26追記
ネットで観た時はタイムラプス・・×になっていたのですが、インターバル撮影は出来ます。
30秒、1分、5分、10分間隔が指定可能です。
動画はあとでパソコンで作ればいいのでこれで問題なしです。
8)フレームレート
前回は気にしていたのに、今回は検討段階からすっかり忘れていました。
購入後に気づきました。
9) 手持ちのアクセサリやバッテリーが使えるかどうか
FinePixもCOOLPIXも過去に保有していたので、充電器や追加購入したバッテリーが使えると助かります。
ただし、このことは全く思い出さず買ってしまいました。
帰宅してから確認しましたが、何年も前に失くしたデジカメの充電器なんか、どこに行ったか分からないですね。
探せばあると思いますが。
結局、「ニコン COOLPIX W300」になりそうだったんですけど、「まあそんな凄い差はないだろう」とか、「直ぐ流失してしまうかもしれないし」等と、本心というか意識下では安いのにしようという思いが強くなって、自分を納得させるような理由を探したような気が致します。
まあ、8年で、流失4、故障2な訳ですから、無理もありません。
という事で、今シーズン、これからの写真と手持ち動画は「コダック PIXPRO WPZ2」という事になります。
◆◆ 候補機種のアマゾンのLINK ◆◆
その後も順調にすだちが育っています。
そして、「環状剝皮」を行った枝と、そうでない枝で圧倒的な差がついてしまいました。
・環状剝皮をした枝 :
小さな実の殆どが落ちてしまい、わずかに残った実も生育状況は悪いです。
・環状剝皮をしてない枝:
大量に実がなりました。
昨年の初めての結実と、今年の大量の結実は、もしかしたら「環状剝皮」が原因ではなくただの偶然という思いが、たまに、ほんの少し頭をよぎったりもしますが、いやいや、一昨年「環状剝皮」をして以降、変化が生じてるんだから、どう考えても「環状剝皮」のせいでしょう!という感じです。
いずれにしても、おおもとの幹ではなく、分岐した先で「環状剝皮」をしたのは正解でした。
環状剝皮をしていない枝は、上の写真のようないい感じです。
一方、
実も小さく少ないし、葉っぱもまばらです。
実の大きさも全然違いますが、葉っぱの色も違います。
とまあ、こういう状況であります。
いつか、環状剝皮をした枝も、たわわに実がなる事はあるのでしょうか???
これはですね、危険の可能性のある事なので、真似される方は自己責任でお願いします。とにかく、換気大事!火気厳禁!
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要約すると、CB缶とCB缶をつないで、充填するための器具を作って、中途半端にガスの残っていたジュニア缶をまとめたという話です。
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先日、シングルバーナーでお湯を沸かしている時に、
『中途半端に残ったジュニア缶が家にたくさんあって切ない』
とアウトドア好きな友人に嘆いていたら、なにやらつなぐジョイントが売られていて1000円もあれば買えると教えてくれました。
アウトドアで使うPRIMSの缶(OD缶)は高いですから、カセットガス(CB缶)から充填するための器具が売られているようです。
私も、プリムス缶のバーナーを持っていますが、キャンプを始めた時こそ、カッコいいから使っていましたが、すぐに使わなくなって、以来、バーナーもランタンもカセットコンロのタイプの物( CB缶 )を愛用しています。
まあキャンプにはめったに行かないので、ランタンはどっちにしても使いませんが、シングルバーナーは川下りの必携品です。
それで、オートキャンプとかならスーパーで売っている普通のロング缶でいいのですが、川下りに持っていくときは多少値が張りますが、かさ張らないジュニア缶を持っていきます。
これのガスが中途半端に残ったものが家の中で不良在庫になっておりまして。
自宅のカセットコンロが磁石式の物なら鍋の時に使えるのかもしれませんが、残念ながらうちのカセットコンロはひっかけてガチャってやるタイプ。
壊れたら次は磁石式のを買おうと思いながら、何年経っても一向に壊れる気配がありません。
それで、Amazonで調べていたら、OD缶⇔CB缶や、OD缶⇔OD缶のものはすぐに見つかるのですが、CB缶同士のものが出て来ません。
そのうち普通にググっていたら、自作しているブログを見つけましたので、真似してみました。
■材料
・スペーサー(4×15)・・・ホームセンターで100円くらい
・網戸のゴム(4.5mm)・・・9mm( ちょうど昔網戸の張替えした時の余りが家にありました )
■作り方
・網戸のゴムを9mm程度に切って、スペーサーにはめ込む。以上!
※キツキツなので中々難しい。私はサインペンの端で押し込みました。
けっこう力が要りますので、指を怪我しないように!
■使い方
・以下の写真を参考にしてください。
■注意事項
・とにもかくにも換気と火気厳禁
・『再充填しないこと』と書いてあります。自己責任です。
■その他
・FROM側の缶がすこし暖かい方がいいと思います。
私は、FROM側の缶を暫く日向に置いて、TO側の缶を日陰において温度差を付けておりました。
・充填にかかる時間ですが、だいたいのところは直ぐに終わります。
ただ、それだと、FROM側の缶は空にはなりません。少し残ります。
捨てるのはもったいないから、結局ほんの少しだけガスの入った缶が残ってしまいます。
それは嫌なので、しつこくしつこくしつこく、やっていたらかなり時間かかりました。
95%までは直ぐに放出されるが残りの5%の放出に凄く時間が掛るという事です。
また、TO側も適当なところで妥協すると、さくっと終わると思います。
FROM側は出し切って、TO側は満タンを目指すと、闇に落ちます。
ともかく、8本の缶から満タンの1本と、6割くらい入った1本にまとめることが出来ました。
先々週の日曜日、ここに行って来ました。
武蔵野美術大学の美術館!
行くのは初めてです。
少し前ですが、SNSに内部のおしゃれな写真が流れていたのを見て気になっておりました。
ちょうど、↓の3つの展示をやっていたので(いずれも既に終了)、ちょっと行ってみました。
西武国分寺線の鷹の台駅をおりて2分も歩くと玉川上水にでます。
あとは、この、上水沿いの小道をてくてく歩いて行きます。
もうこれはですね、大学までの15分余りの間は『悲しいほどお天気』が脳内で鳴りっぱなしになります。
学内は散策禁止で、正門から美術館までの間を歩くだけだったのですが、なんか美大っていいですね。
天才的な人と、普通の人より凄いけど天才ではない人がいて、残酷な距離感と、切なさやら情熱とかが混ざり合ってる感じがして。
帰りもずっと『悲しいほどお天気』が流れていて、Amazonでダウンロードしてその後も聞いております。
という事で、結構気に入りました。
次は7月に、
となるものがある様なので、ぜひ行ってみよう。
近くによさげな雑貨屋さんがあったけど閉まっていたし。
『撮影はカメラ付き携帯電話か、コンパクトデジタルカメラに限ります』
なんと、こういう考えがあるんですね。
そんな細かいところまで読まないから、初めの内は一眼でカシャカシャ撮っていました。
そうそう、展示の事を書くのを忘れていました。
どれも良かったです。
我ながら言語化能力の乏しさに泣きたくなります。
でも、どれも良かったんです。
・購入して10数年。まったく実がならなかったのが、
・2019年春に究極奥義『環状剝皮』を試したところ、
・翌2020年に28個の初収穫。
・果たして今年はどうなるのか?
4月の初めに、今年も蕾をつけて、収穫できそうな予感という記事( 2021年すだちの木の状況(その1) )を書きましたが、その後もすくすくすくと育っております。
なにやら今年はかなりの収量が見込めそうな予感!
以前にも触れた事がありますが、環状剥皮をした枝と、していない枝で状況が全く違っています。
■環状剥皮をした枝:
① 秋に落葉
② 葉はスカスカ
③ びっしり蕾がついて花が咲く
④ びっしり実がなるものの、とても小さい実ばかり
⑤ 2020年は殆ど収穫なし
■環状剥皮をしていない枝:
① 落葉しない
② 葉はフサフサ
③ ところどころに花が咲く
④ ところどころに実がなって、大きくなっていく。
⑤ 2020年の収穫はほとんどこちら
そうなのです。
環状剥皮をした翌年から収穫できるようになりましたが、大半は環状剥皮をしていない方の枝からの収穫なのです。
そして、その状況は今年も変わっていません。
それぞれの枝の状況を事例列の写真で見ていきたいと思います。
■環状剥皮をした枝:
↑:5/03 ( 左半分の葉のフサフサした領域は環状剝皮していない枝 )
6/14時点で、実の直径は4mm~10mm程度。
ポロポロと地面にも小さな実が落ちています。
果たして、どれだけの実が大きくなるのか??
■環状剥皮をしていない枝
↑:4/26 ( だいたいこんな感じでフサフサの葉の中にところどころ蕾が )
↑:6/12
※6/14現在、実の直径は1.5mm~2.0mm程度。
とまあ、こんな感じで環状剝皮してない方の枝がいい感じです。
とはいうものの、100%断定はできませんが、2019年の環状剝皮によって実がついたと、今のところ考えております。
今年は結構収穫できそう!
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